『薬草摘み』というと非常にかわいらしく聞こえるが実際には摘む量は非常に多く、ゴミ袋(大)3袋〜5袋平均。一袋には詰め込めるだけぎゅうぎゅうに詰め込むので5〜6kg。自動車2〜3台で行くときは10袋以上になる。
それを家に持ち帰り、エキスを取る作業に移るのだがこれがまた大変。摘んできた薬草を細かくチェックし、使える物と使えない物を選り分け、台所やお風呂場で大きなポリ容器を使って洗い、細かく刻んだり、折ったり、使えない葉は削除したり。朝早くから薬草摘みに出かけ、日暮れ頃帰宅し薬草を洗い仕込む。眠るのは朝日が昇る頃という日常だった。
何度も薬草摘みをするうちに、いつもはずっと一緒に作業をしていた親友の後藤さんが分業にしようと言い出した。「仕分けと洗浄は私が家に持って帰ってやる。」と、家に持ち帰り夜中までかかっても一人でやってくれた。そして、水切りの終わった薬草を今度は私が仕込みをする。自分一人で夜中までかかり仕込んで行くのだがあまりの細かさに捨ててしまおうかと何度も思った。しかし、後藤さんが一生懸命洗ってくれたのだからと思い直し、丁寧に仕込みをした。翌日、「そんな悪い考えが頭によぎったけど、がんばって仕込みを終えたよ!」と後藤さんに伝えるとなんと後藤さんも同じように考えて何度も自分を励まして薬草の洗浄を行っていたとのこと。家に持って帰り洗うと言ったもののあまりの細かさとあまりの量の多さに辟易していっそ捨ててしまおうかと何度も考えた。けれどもその度に“大城さんが大変な想いで取ってきたのだから・・・。”と、思い直して夜明けまで洗いつづけたのだとか。二人でそんな打ち明け話をして大声で笑いあった。そうして二人の疲れは吹っ飛んでいった。二人三脚とはこういうことだと思った。
それだけ苦労してたくさん摘んできても抽出するとエキスはごくわずか。そして、年間を通して採取できる訳ではなく薬草ごとに採取できる時期も決まっているので春や夏、エステの営業日ではない日曜日や祭日はほぼ山へ薬草を摘みに走るのだった。そうやって得た薬草エキスを自分の頭につけ、自分の頭を研究材料にして薬草探しを行っていった。
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